映画日記

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『アヒルと鴨のコインロッカー』

『アヒルと鴨のコインロッカー』


監督・脚本:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
出演:濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平



【あらすじ】

仙台の大学に進学し、初めて一人暮らしを始めた椎名。

ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら引越の片付けをしていると、
アパートの隣人・河崎から唐突に本屋襲撃に誘われる。

やはり同じアパートに住むブータン人留学生が落ち込んでいるから「広辞苑」をプレゼントするのだと。

困惑しながらもモデルガンを手に襲撃の手伝いをしてしまう椎名に、河崎はペットショップの店長・麗子には気をつけろと忠告する。

大学入学のために仙台に越してきた男椎名、奇妙な隣人に本屋襲撃を持ちかけられ勢いで手伝ってしまうのだが・・・


【内容について】


伊坂幸太郎の同名小説を映像化した本作。

小説独特の叙述トリックを用いた内容のため、映像化は不可能と言われていました。

いや−、見事です。見事に表現されています。

中村監督のことはこの作品で始めて知ったのですが、多大なる才能を、この一作で感じさせられました。

岩井俊二監督に並ぶ天才だと思います。


本作はあらすじにもあるとおり、椎名(濱田岳)と河崎(瑛太・・・)の出会いから始まります。

スピード感があるわけじゃないんですが、ぐいぐいと物語に引き込まれていく感じ。

展開の変化が心地よく、最後まで食い入るように観てしまう作品です。


キャスティングも本当に完璧でした。

特に椎名役の濱田岳は、読者に近い立ち位置なんですが、とても自然で、存在感を薄く薄く保った最高の演技でした。

映画の叙述トリックに見事にはめられたのも彼のせいです。

本作以降、中村・伊坂作品にも多く出演することになるのも納得です。

それに瑛太。瑛太も流石の演技でした。

つかみどころが無いというか、無機質な役をやらせたら右に出るものはいないですね。

あと松田龍平は本当にイイ役者さんになりました。えらそうですみません(笑)。

まぁでも、こんなに個性的な俳優陣なのに散らずにしっかりとまとまった作品になったのは、やはり中村監督の手腕によるものかと。


そして、これは伊坂幸太郎の特徴なんですが、セリフがとても粋なんです。

ここで言ってしまうと気になってしまうかもしれないので言いませんが、「うわぁ〜いいなぁ〜」って100回くらい感じるはずです。

作品の宣伝キャッチも非常に良かったんですが、物語を見るまでは「どういうこと?」と思うかもしれません。

まず作品おタイトルからして意味不明ですもんね(笑)

でも、作品を観れば全てがつながります。

数多くのミステリー作品の中でも、非常に質の高いエンディングを迎えます。

そして、全てを含み、作品を収束させているのは、「ボブ・ディラン」なんです。

ただのBGMなんかじゃないってことがわかるはずです。


正直、この作品の主題というか、奥から感じ取れる「熱」のようなものの感じ方、捉え方は、人それぞれかもしれません。

僕は、なにやらずっと胸が痛くてしょうがなかったんですが、物語のエンディングを迎えた時、不思議と開放感に満ちた、浄化されたような感覚を味わうことが出来ました。

それが良いことか悪いことかは関係なくて、ただひたすらに突き抜けていく感じ。

悲しいとか、苦しいとか、切ないとかいう感覚のもっとずっと向こうの方まで連れて行ってくれる、そんな映画です。


ぜひぜひ、ご鑑賞ください。




ちなみに、

めずらしくこれといって批判的な意見はありませんでした。

良いことですな。



アヒルと鴨のコインロッカー

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『深呼吸の必要』

『深呼吸の必要』

監督:篠原哲雄
出演:香里奈、谷原章介、成宮寛貴、金子さやか。



【あらすじ】

それぞれの思いを胸に本州から渡ってきた若者7名。

彼らを待っていたのは、全長3メートルのさとうきび7万本を35日以内に刈り取らなければならないという試練であった。

その過酷な単調作業の中で彼らは自分を見直し、一体感、達成感を覚えていく…。




【内容について】

まーた、青春ものです。

好きですねー、ほんとに(笑)

ただこの作品は他の青春映画とは若干違います。

学生の青春というより、もうちょい上の、自立し始めた若者を描いた青春映画です。


内容を一言で説明するなら、心に傷を負った若者たちが、安息の地で心を癒す物語。

結構ありきたりなんですが、その見せ方が素晴らしいんです。

都会で生活していると何かを失う、みたいなこと言う人がいますが、それはそもそも間違いです。

都会でも田舎でも、そんなの関係無く、みんな何かを失いながら生きています。

だから、この映画はどんな人にもおすすめです。


全体的な印象としては、ほんっとに、薄い。うっすーい感じです。

話も映像も人物も、全部薄い。

いや、薄いのが悪いって言ってるわけじゃありません。

むしろそのほうがいい。

そのおかげで伝わるものが多かったように思います。


監督は「天国の本屋〜恋火」の篠原哲雄。

この映画も良かったですね。雰囲気は「この胸いっぱいの愛を」に近いかな。

才能のある監督なんですね。


音楽は、また出てきましたが、小林武史です。

言うまでもありませんが、本当にすごい人です。

映画のテーマをしっかりと捉え、さらに高みへ昇華していく心地よい音楽。

小林武史ならではの世界観です。


香里奈、成宮寛貴、長澤まさみといった若手をキャスティングしたのもとても良かったと思います。

はじめに比べて、ラストではしっかり日焼けしているし、ドラマとともに役者さんたちが成長した感じが伝わってよいです。

キャラ設定はありがちですが、そのほうが作品に入り込みやすいんじゃないかと思います。

伝えたい部分をしっかりと汲み取らせるための小さな仕掛けです。


それに、やっぱり大森南朋は最高だと思いました。

最近では「フィッシュストーリー」や「ハゲタカ」など、バンバン映画に出てますね。

意味を持った、重厚で深みのある演技が出来る、数少ない役者さんです。


あと特筆すべきは、さとうきび農家のおじいとおばあです。

自然で温かな存在感は、この映画の土台をしっかりと作ってくれています。

ある意味沖縄の美しい景色以上に美しい存在。


「言いたくないことは言わなくていい。」

こんなに胸を打つ言葉はなかなかないですね。

誰だって言いたくないことはあります。

そしてそれと同じくらい、言いたくないけど言わなきゃならないことも多いんです。

そんな中で生きるって、本当に窮屈ですよね。

でも、生きていかなきゃならない。

じゃあたまには空を見上げて、深呼吸でもしてみよう。

大味な映画ではなく、本質をぎゅっと濃縮して、それをさらに水で薄めて姿を消し、染み込むように感覚に直接訴えかけてくる、まわりまわったらそこにあった、って感じ。

たくさんの人に観てもらいたい映画です。



ぜひ、ご鑑賞を。



ちなみに、

「・・・これでは誰に見せようとして作ったかのが感じにくく、監督がやりたい事を撮っただけという印象だ。あまりに地味過ぎ、1800円を払ってまで見ようと思う人がどれだけいるか・・・」

と言う評論家がいますが、終わってます。

気にしないで観てください。



深呼吸の必要
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『リンダリンダリンダ』

『リンダリンダリンダ』

監督:山下敦弘
出演:ぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織


【あらすじ】

高校生活最後の文化祭に向けて、オリジナルの曲の練習を続けてきたガールズバンド。

ところがギター担当の萌(湯川潮音)の突然の怪我をきっかけにボーカルが抜け、バンドは空中分解寸前となる。

残されたドラムの響子(前田亜季)、キーボードの変わりのギターの恵(香椎由宇)、ベース望(関根史織)はひょんなことからブルーハーツのコピーをやる事となる。

そして彼女達がボーカルとして声をかけたのは、なんと韓国からの留学生ソン(ぺ・ドゥナ)だった。



【内容について】

数々の青春映画を観てきましたが、「リアリティ」という面ではこの作品が一番かなと思います。

ただリアリティがあるってだけじゃなくて、ちゃんと内に秘めた「熱」も伝わってくる。

作りすぎない程よい演出とカメラによる一瞬の切り取り方、そして若手俳優のみずみずしい演技が、青春時代特有の気だるく生々しい空気をかもし出す、そんな作品です。


ただ、音楽がベースの映画の割に、音が極端に少ないので、ちょっと地味な印象を受けるかも。

でもそれも逆にリアリティがあって、僕的にはなじみやすかったです。

青春時代って、頭の中ではガンガンに音が鳴り響いてるんですけど、あんまり外の世界には音を感じないですよね。

「アイデン&ティティ」の時にも言いましたが、彼女らが生きるのは自己中心的的且自己存在証明的世界ですから。


演技に間して言うと、前田亜季以外は「私、演技してます」って感じをガッツリ受けるかもしれませんが、現実の世界でも女子って結構演技がかってません?(笑)

正直メイン4人のキャスティングは大成功で、絶妙なバランスだと思います。

主観性と客観性、ベターとシュールがうまく融合していて、ちょっと前まで(もはやだいぶ前か?)高校生だった私からすれば、かなりリアルな人物描写だなと。

スウィングガールズのような躍動感はありませんが、ちょっとアンニュイで声も小さい、一見すると冷めた感じの今っぽい高校生です。


あと、わざと狙ったんだと思うんですが、独特のスベり笑いが最高。

恵(香椎由宇)が突然「バンドやんない?」ってソンに言った時の「間」なんかは、笑いのセンスが顕著に出ています。

もともと私生活でそんなにカッチリした笑いとか無いですからね。

だいたいスベり笑いです。


そしてなんといってもラストの体育館での演奏シーン。

ブルーハーツの「リンダリンダ」を唄うんですが、ここは本当にイイ。

女性のアーティストはあまり聴かない僕ですが、この映画のこのシーンのこの雰囲気はもうバッチリどストライクです。


歌もイイんですが、映像も最高。

普通は躍動感のある演奏シーンで盛り上げるとこだと思うんですけど、この映画はそこをクールダウンさせてスッて終わらせます。

でもそれが作品のテーマや「彼女達が歌うブルーハーツ」の雰囲気と完璧にマッチしてる。

誰もいない教室の映像が流れた時なんか、もうまんまと泣かされてしまいました。


やっぱり青春映画はいいですね。

同じ「青春」を扱っても、作品によってこれだけ違いがあるのは、「青春」というものを誰もが経験しているからなんだと思います。

かつて高校生だったすべての人に、おすすめしたい映画です。


ご鑑賞あれ。


ちなみに、

「この恐るべき地味さは監督(山下敦弘)の作風だから、この監督のファン以外はキツかろう・・・私はこの映画はコンセプトからして間違っていると感じた・・・」

と言うアホな映画評論家の話は無視しましょう。


リンダリンダリンダ
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はじめましてー。

映画大好きなので、お気に入りさせてもらいました。

よろしくお願いします。

京都[ ひなた ] 2009/10/22 15:09:05 [ 削除 ] [ 通報 ]

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『リリィ・シュシュのすべて』

『リリィ・シュシュのすべて』

監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
音楽:小林武史
出演:市原隼人、忍成修吾、伊藤歩、蒼井優、大沢たかお、稲森いずみ



【あらすじ】

中学2年生の雄一は、かつての親友だった星野やその仲間たちからイジメを受けるようになる。

そんな彼の唯一の救いはカリスマ的女性シンガー、リリイ・シュシュの歌だけであり、そのファンサイトを運営する彼は、いつしかネット上でひとりの人物と心を通わしていくが……。



【内容について】


天才。


この映画を観て、監督の岩井俊二さんのことを、そんなふうに思いました。


実は映画より先に、小説版を読んでいた僕は、「これは映画化したら一気に興醒めする類の作品だ」と勝手に決め込んでいたのですが、やられました。

映像、演出、構成、表現、キャスティング、音楽、どれをとっても本当にすばらしい映画です。

いじめ、万引き、少女売春など、テーマだけ聞くと、僕の苦手とする携帯小説的なものかと思ったんですが、全然違いました。

もちろん今言ったテーマは話の大筋として重要な役割を担っている・・・ん〜、というかまぁ、そういう意味では全然違わなくもないか。


ただ、携帯小説と決定的に違うのは、”お涙ちょうだい映画”ではないということです。

むしろ、鑑賞後にえもいわれぬもやもやが残って3日ぐらい便秘になるかもしれません。

そんな映画です。


この作品には重要なエッセンスがいくつも散りばめれているのですが、一つひとつのシーンがそれを見事に「感覚」として届けてくれます。

結果、痛みが止まらない映画です。

ずーっと痛い、痛みの治まらない、気分最悪な映画です。

でも、これが「リアル」なんだと思います。
おおげさなんかじゃなくて。


未成熟な「心」は複雑で難解で壊れやすいけど、いつだって「思い」はシンプルなんです。本当は。

ん?・・・あぁ、だから難しいのか。そういうことです。


目を覆いたくなるような映像も多いですが、全てしっかり自分の目で見てください。

本当に、美しいので。


勧善懲悪ではなく、ハッピーエンドでもないのに、とても心地よい不思議な感覚を味わえる、おすすめの作品です。

ご鑑賞あれ。


ちなみに、

「岩井俊二の言う14歳のリアルは、不定形で断片的、アンニュイな事象として描写され、ミュージックビデオ感覚の抽象的な映像でうまく誤魔化されている。」

といっている評論家がいますが、いつもながらにただのアホです。

ワイドショーなんかで、お決まりのことをしたり顔でわめいている「大人のような人たち」には、もしかしたら全くわからないのでしょう。

気にしないでください。








リリィ・シュシュのすべて
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はじめまして。
文章を読んでいて、すごく観たくなりました!
今度DVDをレンタルしてこようと思います。

[ まりこ ] 2009/10/22 16:52:50 [ 削除 ] [ 通報 ]

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『恋愛寫眞 Collage of our Life』

『恋愛寫眞 Collage of our Life』

監督:堤幸彦
出演:広末涼子 松田龍平 小池栄子 西山繭子 大杉漣


【あらすじ】

カメラマン誠人(松田龍平)の元に、死んだはずの元恋人・静流(広末涼子)からニューヨークの消印で手紙が届く。

ニューヨークで死んだと言われていた彼女から、なぜ、手紙が?

3年前、2人は一緒に暮らしていた。

誠人の影響で静流もカメラを持つようになった。

ふとした哀しいきっかけで別れてしまった2人だが、静流は、今でも忘れられないほど、誠人の心に鮮烈な印象を残していた。

誠人は、彼女を探しにニューヨークへと旅立つ。

広いニューヨーク。

静流が送ってきた写真の中の風景だけを手がかりに、誠人は歩き回る。

旅の途中、牧師のカシアス、静流の友達でダンサー志望のアヤ(小池栄子)に出会い、彼らの力を借りて次第に静流の影に近づいていく。

しかし、いく手には、思いがけない真実が待っていた。

誠人と静流は再び会うことができるのか。

誠人がかつて言えなかった言葉は、彼女に伝わるのか…。




【内容について】

あんまり恋愛映画は好きじゃないんですが(恋愛ドラマは好きです)、これは結構好きな映画です。


正直、最後のくだりが嫌いな人は多いかもしれません。僕もちょびっとだけ「ん?」と思いました。

ただそれがメインではないので、気にする必要はありません。

むしろ強烈で斬新な変化に富んだ作品、と言い換えることもできます。


まぁ、でもなんといってもすばらしいのは、映像です。

特に途中途中の静止画部分は、本当にすばらしい。

さすが堤監督です。


キャスティングも良かったと思います。

広末が可愛いのは当たり前ですが、注目は松田龍平。

まだこの頃は少し演技に違和感があるものの、補って余りある存在感ですでに際立っています。

役者のタイプ的には、松田龍平は演技派と言うより「雰囲気派」って感じがしますね。

オダギリジョーや浅野忠信なんかもそうかな。

演技力云々じゃなくて、その人特有のフェロモンというか空気感というか、そういったものがいい意味で前に出てくる役者だと思います。

あと特筆すべきは小池栄子。

彼女は「接吻」でものすごい高評価を受けていますが、本作でもその片鱗は存分にうかがえます。

ただ、本作に必要だったかどうかは・・・(笑)


ストーリー的には最初にも言いましたが、基本は恋愛です。

最初の出会いのシーンなんかは個人的に好きです。小説的な感じで。


本作は、実は割と最近(結構前か?)上映された「ただ、君を愛してる」という映画の元ネタとなった作品なんですが、そっちのほうが内容はわかりやすいかも。

ってゆうか内容は全然違うんですけど、なんていうか、終着点までの工程が綺麗にまとまってるのが「ただ、君を愛してる」って感じかな。


でも、本作のほうが心に残ります。

綺麗すぎず、汚れすぎず、いい具合のリアルさ。

リアルって言っても「現実的」ってわけじゃないですよ。

「緩さ」に近いかも。

なんだか純愛だけど表現を工夫した映画が観たいという人におすすめです。



ご鑑賞あれ。



ちなみに、

「これは「映画」ではなく「ザ・ムービー」だ。堤幸彦はテレビ上がりの「ザ・ムービー監督」だ。」

と言っている評論家がいますが、例によってただのアホです。

気にしないでください。




恋愛寫眞
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『アイデン&ティティ』

はじめまして、映画マンです。

映画大好きなんで映画マンと名乗っておりますが、

ほとんど洋画は観ません。

もっぱら邦画です。

しかもB級映画が好きです。

ミニシアター独特の空気感がたまりません。

評論家ではないので、なるべく感想文っぽく書き綴っていきたいと思ってます。

よろしくお願いします。


んで今日はこれです↓




『アイデン&ティティ』

監督:田口トモロヲ、
脚本:宮藤官九郎、
原作:みうらじゅん、
出演:峯田和伸、麻生久美子、中村獅童、大森南朋、マギー


【あらすじ】

バンドブーム吹き荒れる頃の東京。

4人組のロックバンド“SPEED WAY”もブームに乗ってメジャーデビューを果たしたが、

パっとしない活動が続き、メンバーの生活は何も変わらないままだった。

今日も彼らは、狭苦しいスタジオで練習し、居酒屋でロック談義に花を咲かせる。

理想家肌のギタリスト・中島(峯田和伸)は、売れる曲を書けと迫るボーカルのジョニー(中村獅童)と言い争うが、

どうしてもいい曲が書けない。

そんな時、中島のアパートに“ロックの神様・ディラン”が現れ、ハーモニカの調べで語りかけて来る…。


【内容について】

かなり前に公開されたので、内容をほとんど覚えていなかったのですが、

最近、TSUTAYAで本作のDVDを借りてもう一度観ました。


いやー、カッコ悪い。みんなカッコ悪い。

でも、ちょっとカッコいい。


僕が高校生の頃、いつもMDで聴いていたのはこの映画の主演である峯田のバンド、

「GOING STEADY」でした。

「BABY BABY」とか「銀河鉄道の夜」とか「愛しておくれ」とか。

今でもカラオケでよく歌います。

彼の歌は僕の過ごした青春時代そのものでした。


そんな峯田の演技は、秀逸。

ひいき目に見ているわけではないです。

本当にあの暑苦しくてめんどくさい感じが、中島役にガッチリハマってるんです。

中島も峯田自身も、もう変態でアホでどうしようもないピーターパン野郎なんですが、いつだって本気です。

本気で音楽や自分と向き合っている。もっと言うなら「世界」とちゃんと向き合っている。

それがよく出てました。


峯田は中島と普段から考えてること一緒なんだろうな。

本気でいつもそう思ってるから、こんなに胸を打つ演技が出来るんだろうなって思います。

ってことはある意味演技じゃないんですけどね(笑)


あと特筆すべきは、峯田だけでは成り立たないこの映画を支えた、

実力派且つ個性派俳優の中村獅童や大森南朋、マギーなどの面々。

特に中村獅童の演技の幅は本当に広い。

常に世間を騒がせているだけのことはあります。


内容としては、もっとキワモノ的な感じかと思っていたんですが、

蓋を開けてみれば、正統派どストレートの青春映画でした。

あの頃特有の自己中心的且自己存在証明的且。

ゴイステの歌もそうでしたが、この映画は本当に生々しく感じられます。

カッコ悪くて当たり前、カッコつけて当たり前。

でもそれがきっと「カッコいい」ってことなんだよって、そんな感じです。


必死にもがいてる姿って、暑苦しいけど何か感動します。

うまくいかないことの方が多い世の中だから、余計に何か爪痕を残したくなる。

「俺はここにいるんだぞ」って叫びたくなる。


汚いけど綺麗で、恥ずかしいけどカッコよくて、浅はかだけど真剣で、一瞬だけどそれが全てだって思える。

青春って本当に特別だったんだなぁ。

ノスタルジックな気持ちがよみがえってきて、無性に高校時代のあの娘に電話したくなる。

そんな映画です。


ご鑑賞あれ。



ちなみに、ある映画評論家は

「ロックを愛し、自らもバンドを組んだ経験くらいはあり、ボブ・ディランが好きで、なおかつ原作のコミックも読んだことがあるという人がいたら、楽しめるかもしれないといったところ・・・それ以外にはおすすめしようがない・・・」

と言っていましたが、ただのアホです。

気にしないでください。



アイデン&ティティ
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お邪魔します(^^)

映画ではありませんが、宮沢賢治の『銀河鉄道』を映像化したプラネタリウムが、丸岡インター近くの、エンゼルランドで上映されています。

10:10〜と16:10〜です。

30分もありませんが、あの臨場感、映像は素晴らしいものです。

機会があれば是非どうぞ♪

[ うさ ] 2011/10/24 12:57:43 [ 削除 ] [ 通報 ]

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